お盆について

「お盆」は元々、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といわれ、お釈迦様のお弟子さんの目連が餓鬼道に落ちた母を供養で救ったことに基づく行事です。先祖の霊が受けている苦しみを救うための供養を行います。
「お盆」にはご先祖様の霊をお迎えし、地方によっては、13日の朝に「盆(精霊)棚」を作ったりします。「盆棚」には位牌の他に様々なものをお供えし、お盆の間私達子孫はご先祖様と一緒に過ごし、16日(15日)の盆明けにお送りするというのが習わしです。
お招きするご先祖様の霊が迷わないようにと灯すのが「迎え火」です。盆提灯はこれと同じ意味を持ちます。有名な所では、京都の五山送り火もお盆に由来するものです。
故人を最初にお迎えする「新盆」には、新盆提灯として絵柄や家紋のない白い提灯と、絵柄のついた提灯によって霊をお迎えする地方が多いようです。ただし、浄土真宗では、浄土に往生した先祖の霊は、戻ってこないと考えます。ですから、「お盆」には「盆棚」は作らず、切子灯籠を飾り、仏様とお先祖への感謝を捧げます。