お仏壇・お仏具のお手入れ、お掃除について
お仏壇のお手入れ
お仏壇のお掃除には2つの目的があると思います。
(1) 精神的なこと → 自分の心の掃除・感謝の気持ちなど(2) 物理的なこと → 汚れているお仏壇をきれいにする
宗派によっては、一に掃除二に勤行と言われるほどお掃除は大切なものです。
①中の仏具を取り出しておき、 良質の毛バタキ で、お仏壇全体と内部のごみやほこりを払います。
②柔らかい布で ぬりの部分をやさしく 拭きます。力を入れると細かいキズがつきますので注意してください。
③専用のクロス(ふきん)は、汚れ落し液と水溶性の 艶出し油 をしませた布で、やや力をいれて拭きます。美しい艶がでて、わずかの傷なら目立たなくなります。
④年末の大掃除や汚れがひどいときなどは、中性洗剤を水で薄めたものを布に浸して水拭きします。この時、布は柔らかいものを使用し、水拭きをした後は必ず乾拭きをします。
⑤仏具は、 研磨剤 でみがいた後、きれいな布やブラシで彫の奥まで油気を十分にとり去っておくことが大切です。ガラスや陶器の仏具は食器と同じように洗ってください。
金仏壇をお手入れする際の注意事項
①金箔の個所はこすりますと、長い間にはげてきますから、 決してこすらぬよう に軽く毛バタキで払う程度に止めます。
②彫刻部分など細かいところにたまった埃は、 毛の柔らかい筆 でやさしくお掃除します。
③漆ぬりの個所 は、強くあたると傷がつきやすいので、花瓶やお仏器の上げ下しには十分注意します。
④汚れがひどいところは 湿ったタオル で掃除します。タオルの端から10センチくらいを水でぬらし、乾いている部分に水分を移すように、一緒にしぼります。そうするとタオル全体をほどよく湿らせることができます。
⑤お仏具は塩分を嫌いますので、 汗ばんだ手 でさわらぬようにします。汚れた場合、水洗いをし、柔らかい布で拭きましょう。
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